「わかった?」を英語で上品に聞く「Do you understand?」以外の言い方【9選】
会話の途中で、相手がちゃんと理解できているかどうか確認したい時ってありますよね。日本語なら自然に「わかる?」「伝わってる?」と聞けるのに、英語になるとつい Do you understand? ばかりになってしまう。そんな経験、ありませんか?
もちろん Do you understand? は間違いではありません。ただ、ときどき上から目線・注意・テストされているように聞こえることもあります。英語では、理解を確認するときに相手に余白を残した表現がよく使われます。今日は、そのいくつかをやさしいニュアンスと一緒に紹介していきます。
Do you understand? のニュアンス
まず少しだけ補足。Do you understand? は、直訳すると「あなたは理解しましたか?」なので、
- 指導する立場
- 叱る場面
- 子どもに確認するとき
には自然ですが、大人同士の丁寧な会話では少し強すぎることがあります。そのため、今回は、同じ「確認」でも、より柔らかく聞こえる言い方をいくつか見ていきましょう^^
一番自然でやさしい言い方
Does this make sense?
直訳すると「これは意味をなしてる?」という意味になります。つまり「説明は伝わってる?」という、距離感の優しい確認です。
So you just need to click here — does that make sense?
(ここをクリックするだけだよ。大丈夫そう?)
日常会話でも仕事でも、もっともよく使われます。
相手に寄り添いながら確認する言葉
Are you with me?
直訳すると「あなたは私と一緒にいる?」ですが、もちろん物理的な意味ではありません。ここでの “with” は 理解の速度や思考の流れが同じか を確認するニュアンスです。
つまり、「ここまで理解できてる?」「ついてきてる?」という、親しみのある確認表現になります。
So first you log in, then go to the settings page — are you with me?
(最初にログインして、次に設定ページに進むの。ここまで分かる?)
フレンドリーで会話らしさのある表現なので、同僚・友達・レッスン・カジュアルな会議などでよく使われます。優しいけれど、少し距離感が近めの確認表現です。
Is that clear enough?
直訳は「それは十分に明確?」ですが、日本語にすると少し空気が変わります。ニュアンスとしては、「ここまでの説明で分かる?」「伝わってる?」
ただし、少し強め〜ニュートラル寄りの表現です。こちらは相手に確認というより、「私は説明し終わった。足りなければ言ってね」という雰囲気が含まれています。
You just need to upload the file here and click save — is that clear enough?
(ファイルをここにアップして、保存を押すだけです。ここまでで分かりますか?)
仕事・指示・手順・説明を締める場面で使われることが多く、先生・上司・講師など、「教える側」が使うと自然です。
Should I explain it in another way?
これはとても丁寧で優しい表現です。直訳は「私はそれを別の方法で説明すべき?」です。つまり日本語では、「違う言い方で説明したほうがいい?」、「もしかしたら別の説明の仕方が分かりやすいかな?」という、相手を気遣った柔らかい提案になります。
So we adjust the numbers here and apply the formula… hmm, should I explain it in another way?
(ここで数字を調整して式を適用するの。…うん、違う説明の方が分かりやすいかな?)
この表現は、相手の理解度を責めず、自分の説明方法にフォーカスすることで、相手にプレッシャーを与えず確認できる非常にポライトなフレーズです。
カジュアル・優しい雰囲気で確認したいとき
Everything okay so far?
直訳は「ここまで全部大丈夫?」ですが、これは相手の理解や気持ちを確認するための、非常にやわらかい言い方です。ニュアンスとしては、「ここまでで不安なところはない?」「つまずいてない?」という、やさしい気遣いが含まれています。
So we set up the account, then connect it to the app — everything okay so far?
(アカウントを設定して、アプリと連携させるの。ここまで平気?)
このフレーズは、相手の理解度だけでなく、負担やストレスの有無まで気にしている響きがあります。そのため、レッスン・教える場面・サポート対応でよく使われます。
Do you want an example?
直訳は「例が欲しい?」。とてもシンプルな文ですが、ニュアンスはもう少し丁寧で、「例を出したほうが分かりやすいかな?」という、相手の理解に寄り添う提案です。
Sometimes it’s easier with a real sentence — do you want an example?
(実際の文の方が分かりやすいかもしれないね。例を出そうか?)
強制感がなく、“理解できてなくてもOKだよ”という空気があるのがポイントです。
距離感はフレンドリーですが、丁寧さもあるので、授業・ワークショップ・オンライン英会話・仕事の説明など幅広く使えます。
Do you want me to slow down?
直訳すると「私にゆっくり話してほしい?」。ただ、実際のニュアンスはもっと優しく、「速かったかな?ペース落とそうか?」「焦らなくていいよ」という、思いやりに満ちた表現です。
I know my speaking pace may be fast — do you want me to slow down?
(ちょっと速かったかもしれないね。ペース落とそうか?)
このフレーズは、相手の英語力や理解速度を評価するのではなく、私が調整するから気にしなくていいよという安心感を与えるのが特徴です。英語ネイティブが外国人と会話するときによく使う、心遣いのある、とてもポライトなフレーズです。
メールやチャット・丁寧に確認したい場面で
Please let me know if anything is unclear.
直訳すると「もし何か不明な点があれば知らせてください。」です。ですが、実際のニュアンスはもう少し柔らかく、読み手に安心感を与えます。つまりこれは、「わからないことがあったら、遠慮なく教えてくださいね。」という、丁寧で控えめなサポートの申し出です。
I’ve attached the updated document below. Please let me know if anything is unclear.
(更新した資料を添付しました。不明点があれば遠慮なく教えてください。)
このフレーズは、相手に「質問する権利」を静かに提示する言い方で、
ビジネスメールでも非常に自然です。丁寧さとプロフェッショナルさのバランスが取れた表現です。
Feel free to ask if you’d like clarification.
直訳は「もし説明が必要なら、自由に尋ねてください。」ここでのfeel freeには、「遠慮しなくていいよ」という、やわらかく開いた姿勢があります。つまり、「もっと説明が必要なら、どうぞ気軽に聞いてくださいね。」という友好的なニュアンスになります。
I hope the instructions are clear. Feel free to ask if you’d like clarification.
(説明が分かりやすいといいのですが、必要なら気軽に聞いてくださいね。)
こちらは やわらかく親しみやすい表現なので、クライアント・同僚・生徒・チーム全般に使えます。相手に「気楽に質問していいよ」という空気を作る丁寧なフレーズです。
終わりに
英語で理解を確認するときの表現は、単なる言い換えではなく、相手との距離感や思いやりを表す言葉でもあります。どれかひとつだけ覚えるのではなく、その場の空気や相手との関係で、言葉を選べるとぐっと自然になります。
最初は「どれを使えばいいんだろう?」と悩むかもしれませんが、少しずつ、自分の口に馴染むフレーズが育っていきます。ぜひ、今日覚えた表現を、次の会話やメールでそっと使ってみてください。
あなたの英語が、よりやさしく、伝わるものになりますように^^
