相手にそっとお願いしたいとき「Would you mind〜」の上手な使い方。似ている表現もご紹介!
何かお願いしたいとき、相手が忙しそうだったり、距離感がまだ近くなかったりすると、どう言えばいいか迷うことってありませんか?英語でも同じで、「言い方ひとつ」で優しさや配慮が伝わります。
そんなときに、とても便利でやわらかく聞こえる表現が “Would you mind〜?” です。
このフレーズは、ストレートにお願いするのではなく、相手の状況や気持ちに寄り添いながら依頼したいときにぴったりです。強く押し付ける感じがなく、「もしよかったらお願いしたいんだけど…」という雰囲気をつくることができます。
ここからは、この表現の意味や使い方、返し方、似ている表現との違いなどをやさしく整理していきます。難しいルールではなく、ニュアンスを感じながら読んでみてくださいね。
“Would you mind〜?”ってどんな意味?
直訳では「〜してもらうのは嫌ですか?」ですが、実際はもっと温かいニュアンスがあります。
もし差し支えなければ〜していただけますか?
「無理なら断っても大丈夫」という余白まで含んでいるのが、この表現の魅力です。お願いしながらも、相手の時間や気持ちを尊重する―そんな静かな思いやりが感じられます。
基本の形はひとつだけ
- Would you mind opening the window?
(よかったら、窓を開けてもらえますか?) - Would you mind waiting a moment?
(少しお待ちいただけますか?)
ポイントは、mindのあとは 動詞のing形ということ。ここだけ覚えておけば大丈夫です。
許可をたずねたいときの形
自分が何かすることについて確認したいときは、少し形が変わります。
- Would you mind if I sat here?
(ここに座ってもいいですか?) - Would you mind if I opened the window?
(窓を開けても大丈夫ですか?)
ここで過去形になるのは、“丁寧さを作るための距離感”だと思ってください。
丁寧さで比べてみると…
| 表現 | 印象 |
|---|---|
| Can you〜? | 率直・ラフ |
| Could you〜? | 丁寧・丁寧語として一般的 |
| Would you mind〜? | 柔らかく、相手を気遣うニュアンス |
たとえば同じお願いでも、
- Can you send me the file?
- Could you send me the file?
- Would you mind sending me the file when you have time?
最後のものは、内容は同じでも空気が違います。声の柔らかさ、距離のやさしさが伝わります。
返事の仕方に少しだけ注意
質問が「嫌ですか?」という形なので、OKなときは Yes ではなく No になります。
- Not at all.(全然大丈夫です)
- No, I don’t mind.(気にしませんよ)
- Sure / Of course(もちろん)※少しカジュアル
- I’m afraid I can’t.(ごめんなさい、難しいです)
- I’d rather not.(遠慮しておきます)
- It may be difficult today.(今日は難しいかもしれません…)
どちらの返し方にも、英語らしい「やわらかさ」があります。
Would you mind〜?と似ている表現【3選】
Would you mind と同じく、丁寧な依頼に近い表現があります。
- Could you possibly〜?
(もしかして〜していただくことは可能でしょうか?) - I was wondering if you could〜
(もしあなたが〜していただけたらと思っていたのですが…) - Is it okay if〜?(優しいけれど少しカジュアル)
(〜しても大丈夫ですか?)
場面や距離感で使い分けられると自然です。
おわりに
英語の丁寧さは、言葉を飾ることよりも、相手への余裕と選択肢を残すことから生まれます。
“Would you mind〜?”はまさにその象徴のような表現。
お願いしながらも、相手を尊重し、大切にする姿勢が言葉に宿っています。
次に誰かにお願いしたい場面があれば、そっと使ってみてください。
きっと、会話の空気が少し柔らかくなるはずです。
